突然ですが、『家』を購入するとしたらどんなところがいいですか?
やはり、都心部で駅近が良いですか?
しかし実際に『家』を購入しようとすると、高いですよね~!「それは地価が高いんだからしようがない」と思いますよね。
でも、実際はそれ以外にも理由があるんです!
それには【建築】的な理由もあるのです。
ご存じの方も多いとは思いますが、『土地』には概ねどんな建物を建てて良いかという用途地域区分と火災に対応するために防火地域規制があります。
用途地域は、それぞれの用途の建物をその環境に相応しいところに建てましょうということです。
防火地域等の規制は、ザックリ言うと建物が密集するであろう又は人が密になるであろうところに火災の対策を打ってくださいということです。
都心部や駅近郊は、建物や人が多いですよね。ですから防火規制上一番きつい[防火地域]に指定され、少しずつ密が解消されるにつれ[準防火地域]・[法22条区域]・[無指定地域]となり規制が緩やかになっていきます。(※すべての市区町村がそうだとは限りません)
規制が厳しいということは、【建物】の耐火性能を高めなくてはならなくなります。火災時に安心が得られるという点はいいのですが、性能向上のために係る費用が当然にアップしていきます。構造的には一番安いとされる木造は、従来型の方法では建てられない訳です。
昨今、木造が見直され次々と新しい技術が開発され高層建築物も建てられるようになりますが、如何せん個人で考えた場合コストが追いつかないでしょう。
働き方改革が叫ばれネット環境の充実してきている中、生活スタイルも変わってくることでしょう。
『家』や周辺環境の中で過ごす時間も増えてくることを考えたら、少し郊外や駅から離れた場所で暮らすのも悪くないです。
『家』を建てるにも、防火規制が緩くなりますので(建物が密集しないので火災にあいにくいためです)従来かかる費用は安くなります。
余剰が出たらその分充実した【建物】にすることもできますし、設計の自由度も高まりますよ。
都会はマンション、戸建ては周辺地域って割り切って考えてみるのもよいのではと思います。